更新料を0円にしてもらった話
昨年11月、今住んでいる物件の2年に一度の更新年でした。
更新手続きのお知らせは、3ヶ月以上前に封書で送られてきて、更新するならお手続き下さい、という内容で、契約書類一式が入ってきます。
私は、以前、この更新書類を送付する側のお仕事をしていました。
不動産屋さんの管理部門にいたのです。
大抵の場合は更新するか、退去するか、どちらかです。
しかし、このタイミングで賃料の交渉が入る場合が稀にあります。
そして、その稀にある賃料の交渉というのは、契約者として当然の権利、ということをその時に学びました。
この学びは大きかった!
昨年といえば、コロナ禍により私の収入が激減したその前の年から、貯金を切り崩して生活していたこともあり、なんとしても定額出費を抑えたいと思っていた時期。
私自身も新しい仕事を探しているときで、かなり必死になっていました。
なのでなんとしてもこのタイミングで家賃の交渉をしようと思ったのです。
お借りしているこの家は賃貸の一戸建て。
大家さんは個人の方なので、家賃の交渉が入ることに驚かれるかもしれない。
でもまずは、ご相談してみる、言うだけ言ってみる、ダメで元々、、と言うことで、更新書類片手に管理会社さんへ電話しました。
管理会社さんは、この物件の契約に関することを大家さんに代わって行う、不動産業者さん。
私は更新書類が来て…のところから説明し、「次の2年契約からお家賃を下げていただけないか、大家さんにご相談したい」とお願いを伝えました。すると電話の向こう側で、ちょっと構えた雰囲気が伝わってきます。そして、きっとこの物件の大家さんご担当であろう方に電話を繋いでいただき、また一から説明とお願いをしました。
コロナ禍で収入が激減してしまったことなどをとうとうと伝え、なんとか毎月のお家賃を下げていただけないか、丁寧に、丁寧に、お伝えしました。
そしてご担当者さんから、大家さんにお話ししてからまたお電話します、ということになったので、よろしくお願いします、と深々と電話のこちら側で頭を下げて電話を切りました。
私、こういう時って、ダメで元々、と言いながら、ダメだったらどうしようとか悲観することはなく、よし、今やれることを完全にやりきったぞ!!という満足感があるんですよね。
そして、まだかな?まだかな?と思うほど時間が経過して、3週間後くらいでしょうか?お返事をいただきました。
結果、
家賃は、一円も安くなりませんでした。
はー、そうですか、そうですかー(涙)
でもね、大家さんもこの家を建てたローンの返済とかあるしね、入居した時も、以前よりかなり値下げしてたの知ってるから私。仕方ないよねぇ、ということで自分を納得させました。
と、ガッカリして管理会社さんからお話を伺っていたら、
「あのー、大家さんから別のご提案があって」と切り出すご担当者さん。
え、まさか、退去しろとか言いませんよね…?!と思っていたら、
なんと!
更新料はいりませんというご提案が!!
なんということでしょう!
私はその瞬間、
わー、その手があったか!!と思いました。
というのも、更新料って大家さんにとってはボーナスみたいなもので、毎月のローン返済にはあまり関係がないものだろうし、もらわなくても毎月の家賃さえ払ってくれればという物だからです(大家さんによって考え方が違うかもですが)。
でも!
その代わり、大家さんが払うはずの更新手数料を払ってください、というご提案でした。
もしかしてそれって、管理会社さんから大家さんにした提案なのかも???とか思いつつ、私にとっては渡りに船の提案内容で、ありがたくご提案を受け入れることに。
更新料が、タダ!!!
やったーーー!!!
思わず小躍りです。
更新料がタダになったってことは、結果、毎月の家賃が少しお安くなったのと同じなので、結果オーライ!
うん、交渉できるものは、交渉しておくものですね。
しかも交渉自体は管理会社さんがやってくれるわけですから、トラブルもなし。
いやー、ありがたい。
今回、更新料をタダにしてくれと言ったわけではなく、棚ぼた的にタダになったわけですが、
棚ぼたのきっかけは、自分でこの現状を変えようと思ったから、だと思います。
現状を変えるために、何もしなかったのではなく、
棚の扉を開けてみる=管理会社に電話してしてみる
をしたから、いい結果が生まれたものと思います。
これを読んでくれた皆さんで、何かお困りのことがある方は、可能性の扉を、とりあえず開けに行きましょう!
ダメで元々、ですよ〜。